自分の夢がわからない原因は?最初にするべきこと

ここでは、ご自分の夢を実現する鍵についてお話します。
その前に、実のところ、多くの人は自分の夢や目標がわかりません。

「あなたは将来、どんな人になりたいですか?」

このような質問を受けた経験は、どなたにでもあるかと思います。
この質問にはっきり答えられる人は実のところ少数派なのです。
そしてそれには原因があります。
マズローの五段階欲求説というものがあります。まずは、下の図をご覧ください。

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マズローの五段階欲求説では、下の欲求が満たされないと、上の欲求は生まれないとされています。これについては私自身、この説の全てが正しいとは思っていませんが、それでもおおよそは当てはまるのではないかと思っています。

この中で、一番上の欲求は自己実現欲求です。
これはつまり、「自分はどうなりたいか」という欲求です。

この欲求が生まれるのは、下の欲求がある程度満たされてからで生まれるわけですから、この図を見ても、自分の夢へ向かう人は少数派であることがわかります。
別の例ですと、例えば子どもが安心して友達と野外遊びができるのは、野外の環境が安全だからです。

この場合は、仲間と遊ぶのは所属欲求で、野外環境は安全欲求です。
また、自分の夢がなんとなくわかっている人も、多くの場合諦めてしまいますが、これもマズローの五段階欲求説で説明できます。

<承認欲求の例>
・私を愛してほしい。
・そのままの私を認めてほしい。
・自分の名を広めたい。

<所属欲求の例>
・他の人と同じものが欲しい。
・仲間外れは嫌。

<安全欲求の例>
・生活が安定しないと不安。
・危ないことはしたくない。

<生理的欲求の例>
・異性からモテたい。
・おいしいものが食べたい。

このように、自己実現欲求の前には、さまざまな欲求が積み重なっているのです。
これらの欲求を無視して、いきなり自己実現欲求を目指しても多くの場合わかりません。もしくは、他の欲求が足をひっぱってしまい、自己実現欲求へは進めません。
そして、それがむしろ自然なのです。

また、最近では、「エゴを持つな」「自分を捨てろ」と教える人がいます。
しかし、私はこの教えには同意しかねます。

これらの言葉は、その先の自己実現欲求を目指すことをすすめているのですが、先程も伝えた通り、それは簡単なことではないのです。
それができる人は、その下の4つの欲求がある程度満たされている人なのです。

ところで先程、マズローの五段階欲求説について、その全てが正しいとは思わないということを伝えました。それはどういったことなのかと申しますと、実は上から2番目の承認欲求が化けて下の欲求としてあらわれることがあるのです。

例えば、過食症、拒食症、といった問題がそれにあてはまります。
これらは、生理的欲求が満たされていないために起こる問題ではありません。

実は、上から2番目の承認欲求が満たされていないために起こる問題なのです。
過食症の多くは、愛情が満たされない代わりに、食べ物で満たします。
つまり、「私を愛してほしい」という欲求が本当の目的なのです。

拒食症の多くは、親の理想を拒否する代わりに、食べ物を拒否します。
つまり、「ありのままの私を認めてほしい」という欲求が本当の目的なのです。
さらに、これについては脳科学でも説明できます。

愛情を感じる脳の部位と、食欲を感じる脳の部位は、実はとても近い位置にあります。そのため愛情不足を感じると、隣の食欲の部位が反応してしまうのです。

上記以外でも、承認欲求が別の症状や行動として化けて発生している問題は数多くあります。そして、その多くは親との関係から生まれるのです。
そして実は、この承認欲求が満たされないことが、自己実現欲求(自分らしい生き方)を阻む大きな壁となっているのです。

日本では自殺率が、世界で8位という調査報告があります。
先進国では、かなり高い自殺率です。そして、その背景には承認欲求が関係しているのです。
日本人の多くが社会や親からの欲求に対し、過剰なまでにその期待に応えようとしてしまうのです。これは、頑張ることで自分を認めてもらいたいという承認欲求が関係しています。

しかし、親であれ他人であれ、自分が思ったほどに見返りを与えてはくれません。
その結果、「自分は愛される価値のない人間なんだ」と、ますます自分を責めてしまうのです。

夢を実現する前に、自己愛を満たす

さてここまで、承認欲求についてお話をさせていただきました。
承認欲求が満たされないと、心が置き去りになってしまいます。
そしてこの状態では、自己実現欲求が生まれにくいのです。

そこで次は、承認欲求を満たす方法をお伝えします。

心理療法の前半は次のような構成になっています。
・不安な感情を小さくし、傷ついた心を癒す
・相手に対しての怒りや嫌な気持ちを解消する
・辛い記憶を書き換える
・自分自身にかけたブレーキを緩める
・苦手なことや、依存している対象との付き合い方を変える

これらは承認欲求を満たすという目的にも効果を発揮するのです。
しかし、一回だけの心理療法で全て解決するわけではありません。
なぜなら、承認欲求は一回だけで満たされるものではないからです。
そのため、心理療法や行動課題は何度も実践していただく必要があります。

また、ほかにも承認欲求を満たす方法があります。
それは、今自分自身の状態を伝える習慣です。
多くの人は、自分の短所を見せないように努力します。

例えば、人前で緊張してしまう人がいたとします。
緊張してしまう人の多くが、緊張しているのに緊張していないフリをしようとしてしまいます。しかし、緊張しないよう意識すればするほど、ますます緊張してしまい、恥ずかしい思いをしてしまうのです。

そこで、人前で緊張してしまう人は、緊張している状態そのものを伝えることから始めてみるのです。
「私は、とても弱いところがあって、相手に嫌われたくないと思うと、何も言い出せなくなってしまうのです。頭が真っ白になってしまい、肩に力が入ります。嫌われたくないと思う人であればあるほど‥‥」

このように、自分自身の状態(主に体の状態)を伝えます。
このように伝えることで、多くの場合、かなり気持ちが楽になります。
すると、気づいたときには緊張している肩の力まで抜けているのです。

心理療法は、体の感覚(感覚)と感情を別のものとして扱いません。
体の感覚(反応)は感情を別の形として表現しているにすぎないのです。

ですから、自分の気持ちを伝えるのが難しいときも、感覚を伝えるだけでよいのです。
すると、感情を伝えた時の解放感と同じ効果が得られるのです。

なぜなら、自分自身の体に起きていることは、あなたのありのままの感情が別の形としてあらわれたものだからです。

また、この伝え方にはもうひとつ特徴があります。
それは、相手に対して何も要求していないのです。ただ自分の状態を自己完結する形で伝えているのです。これですと、相手はほとんど負担を感じません。
そして、このような伝え方を覚えて実践することで、自分にも相手にも負担の少ないコミュニケーションができるようになるのです。

さまざまな欲求に注目する

先程までは承認欲求を中心に扱いました。
この承認欲求を満たすことはとても重要なことなのですが、それ以外の、残りの3つの欲求を満たすことも大切なことです。
残りの3つとは、所属欲求、安全欲求、生理的欲求です。

例えば、家の中が安心していられない場所であれば、まずは身の安全を確保することが最優先です。また、社会から孤立してしまっているのであれば、所属欲求を満たすことも大切です。
夢を実現することを急がずに、まずは自分の中にある欲求を大切に扱いましょう。

また、それぞれの欲求があることは正常なことだと認識することも大切なことです。
成功者の中には、「夢を実現する前に、まずは稼ぐことだ!」と、お金儲けをすすめる人もいます。このことに対して反感を持つ方もいますが、私としてはとても正常な感覚だと思います。

これは、安全欲求や承認欲求を満たした上で、自己実現欲求へ向かうよう指示しているのです。
但し、充分にお金を持っていても、心が満たされないとしたら、それは依存している状態ですので注意しましょう。その状態になってしまうと、どれだけお金を儲けても充実感が得られなくなるからです。

また、お金以外でも恋愛依存、買い物依存、精神世界への依存など、さまざまな依存があります。これらも依存してしまうと、人生のバランスを崩してしまいますので注意しましょう。
これらの依存は、別の欲求(多くの場合、承認欲求)が化けてあらわれている可能性もあります。その場合は、本質的な欲求を解決しましょう。

あなたの才能を見つける方法

さて、どの段階の欲求を満たすにしても、才能を活かせた方がいいですね。
もちろん苦手なことを克服することが、間違いなわけではありません。

しかし、苦手なことばかりですと、ますます自信を失ってしまいますので、なるべく才能を活かした方がよいと思います。
あなたの才能を見つける方法は、ここでは4つ紹介させていただきます。

また、ここで紹介させていただく方法以外にもあります。
しかし、必ず見つかる方法というものは残念ながらありません。
ですので、さまざまな方法を試すことが才能を見つける一番の近道なのです。

1.お金と時間を掛けたこと
2.好きなこと+ 得意なこと- 苦手なこと
3.いつもと違うグループの中で活動する
4.過去に熱中していたことを思い出す

1.お金と時間を掛けたこと

お金と時間を掛けたものは、知らず知らずの内に才能となっています。
これは一番わかりやすい発見方法かと思います。

但し、それが直接仕事につながるとは限りません。
それでもその才能の一部が、何かの仕事に活かされることはあります。

例えば、登山が趣味の人がいたとします。
この場合、「趣味が登山ならば、登山家になればいい」という発想では、あまりに単純です。ですから、ここからさらに発想を広げる必要があります。

例えば、長期間の登山が好きな人であれば、計画通りに行動する能力が身についているかもしれません。
仕事において、計画通りに進める力は、かなり広い分野で活かされる能力です。
また、登山は非常時の備えや判断力も問われますので、その能力が活かされるかもしれません。

ここで、下の質問に答えてみましょう。

あなたがこれまで一番お金と時間を掛けたことは何ですか?

その能力を活かせるとしたら、どのような要素が活かせると思いますか?

また、どのような活動に活かせると思いますか?

2.好きなこと+ 得意なこと- 苦手なこと

好きなことと、得意なことが多く含まれていて、なおかつ苦手なことややりたくないことが少なければ、才能が活かされる可能性が高くなります。
多くの人は、好きなことだけを選ぼうとしますが、好きなことだけを仕事にするだけでうまくいくわけではありません。得意なことが必ず含まれている必要があります。

得意なこととは人から喜ばれることです。
なぜなら、仕事はお客様の役に立つことでなければ仕事とはいえないからです。
また、好きなことや得意なことを始めたつもりでも、その仕事の中に苦手なことや、やりたくないことが多く含まれていると、これもうまくいきません。
ですから、むしろまず初めに、苦手なことややりたくないことを明確化することが重要なのです。

ここで、次の質問に答えてみましょう。

まずは、あなたの苦手なものや、やりたくないことを明確化しましょう。

あなたの苦手なことや、やりたくないことは何ですか?

あなたが好きなことは何ですか?

あなたが得意なこと(人から喜ばれること)は何ですか?

苦手なことや、やりたくないことが条件次第で、大丈夫になるとしたら、どのような条件ならできそうですか?

上記の質問を考慮した上で、条件に合った活動をひとつでも多く書いてみましょう。

3.いつもと違うグループの中で活動する

いつも同じような人たちと交流していると、自分の才能がわからなくなることがあります。なぜなら、似たような人たちが集まってしまうからです。
そこで、あえて普段共に活動することがない人たちの中で活動するようにします。

すると、いつもはそれほど目立たない能力も、別のグループの中では、とても目立つことがあるのです。
そこで、あえて普段意識していないグループと交流する機会を持ってみましょう。
意外と喜んでもらえることが多いことに気づくかもしれません。

4.過去に熱中していたことを思い出す

多くの場合、過去に熱中していたことの中に、才能の鍵があります。
特に、中学生の頃に熱中していたものに注目しましょう。
中学生になると、少しずつ精神的に自立します。
そしてこの頃、熱中していたことは、才能として活かされることが多いのです。

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