野菜がどんどんまずくなっている!自然栽培を進める理由

仕事の片手間、私は畑を借りて、農薬、化学肥料(有機肥料)、除草剤などを一切使用しない自然栽培を試験的にやってきました。
キュウリ、タマネギ、イチゴ、ナス、ピーマン・・・。
色々な野菜を、「土」の力で栽培してきました。
そのお手本になるものは自然の姿です。山の木々を観察しながら、栽培に取り入れていました。
山の木々は、自ら葉を落とし、自らの根本を豊かにしていきます。
落ち葉が覆うことで、土の乾燥を防ぎ、土が固まるのを防ぎます。
落ち葉が腐食して腐葉土になり土に還っていきます。
このような在り方を、畑にそのまま取り入れればいいのだと思います。また「腐葉土」が肥料になるのではないか、と考えがちですが、これは意見が分かれる点ですが、一説では「腐葉土」は肥料分はなく、土を乾かさないための皮膚のようなものだといわれています。

味の違いに驚いた人たちが市内のお店にそれらの野菜を置かせていただきました。食べたお客さんから電話がかかってきたり、わざわざ訪ねてこられたり、とういうようなことが続きました。県内から、遠くは関西、関東からと、いろいろな人達が見学に来ました。

自然の土で育った作物は、味が圧倒的に違うのです。特に、キュウリ、イチゴなどの生で食べるものほど、調味料による味付けが加わっていないため、その違いが顕著に現れます。

自然のキュウリを食べ慣れると、市販のキュウリは食べられなくなります。自然のキュウリは旨みがあり、透明感があり、子供たちも「食べ過ぎじゃないか」というくらいどんどん食べます。反対に市販のキュウリは(時々親戚からいただくのですが)食卓に出しても、誰一人食べようとしません。ちょっと食べただけで、大人も子供も吐き出してしまいます。苦くて、まずくて、栄養もありません。

こんなものを日本中で、我慢して食べているかと思うと、あまりにも悲惨すぎます。これで子供の野菜嫌いについてある程度おわかりいただけたと思います。

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また、市販のイチゴは見栄えはキレイですが、イチゴ狩りなどでも多くに方は練乳を付けて食べるようです。
逆に自然栽培のイチゴに練乳を付けると、練乳のマズさが際立つという現象が起こります。
自然イチゴには何も付けないのがよいと、食べたほとんどの方が言います。

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自然栽培のイチゴ(写真は12月中旬)

土に触れずして食育はできない

お役所や学校主導の食育をあれこれ批判するつもりはありませんが、実際に土に触れ、作物を「自然の状態で」栽培するという体験を持たないと、本当の「食」というものは分かりようがないと思うのです。

最近は「食育」ブームで、一部では、特定の食品や農産物を売り込むために「食育」という言葉が利用されていないでしょうか?
特別安全ともいえない、地元産の野菜の消費を促すために、「地産地消」という言葉が利用されていないでしょうか?

本当の「地産地消」とは、生産側と消費側の顔の見える関係であり、「食べる人の顔を思い浮かべたら、農薬なんてかけられない」という心が一番大切だと思うのです。

給食センターは・・・

合理化で、それぞれの学校にあった「給食室」は給食センターでまとめて作られる時代になりました。
私たちが子供の頃は、「おばちゃん、今日の給食なに?」と毎日のように聞きにいったり、のぞきに行ったりしたものです。
顔の見える関係でした。

今は、その距離が遠くなっている気がします。
遠くなり、人と人とのつながりが希薄になれば、
「あの子たちが食べるものに、こんな添加物は入れられない」
「農薬がたくさんかかっている野菜は使いたくない」
という気持ちがどんどん遠のいていくと思うのです。

これは実際に、給食センターに野菜を納品している業者の人に聞いた話ですが、
「とにかく厳しいんですよ。何が厳しいかって、それはもう、野菜の見た目の綺麗さにですね。イモでも洗剤使って綺麗にコシゴシ洗って納品しないとうるさく言われるんですよ。」

食中毒に関しては神経質で、殺菌が徹底されるなど、衛生面で厳しい反面、食品の本質的な安全性に対する意識はほとんど感じられないとその方は言っていました。

しかしこれは地域によって格差があると思います。保護者がどんどん声を出していったり、変えていきたいという意気込みのあるところは、どんどん良くなっていっていますし、声を出さないところは全く変わらないようです。

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