転職で成功するための自己分析の方法は?

ここは、転職で成功をつかむために最も大事な部分ですので、心して読んでください。
今からする作業は、本当の意味で自分を知るための作業です。

人生は仕事だけではなく、家庭であったり、趣味であったり、精神的な部分であったり、と様々な要素で構成されており、仮に仕事の調子が良くとも他の要素全ての調子が悪ければ決して幸せであるとは感じないでしょう。

ただし、本ブログでは、そういった他の要素は仕事における幸せを阻害しない程度には満たされていることを前提とし、仕事に就く上での幸せ追求に絞って自分のことを分析・発見していくというスタンスを取ります。

全ての側面において「自分を知ろう」とすると、例えば山の中に籠って修行をしたり、お寺に行って坐禅を組んだり、見知らぬ人たちとの共同生活を通して自分を知ったり、日常とはかけ離れたハードなことをするような研修プログラムに参加したり、自己啓発的な会合に参加したり、といろいろな手法があります。

しかしここでは仕事を中心に考え、転職をした後に幸せになれることを目標としてより現実的に自分を理解するようにします。

ここでひとつ思い出していただきたいのですが、昔就職活動をした際に自己分析の本を読んだことがあれば、その構造は以下のようになっていませんでしたでしょうか。

20170113201343

あなたの過去にさかのぼって、順に問いかけに答えていくことで、昔の自分を知り、分析していくというやり方です。

このやり方は間違っておらず、確かに時間に余裕があって記憶力にも優れており、過去から自分とじっくり向き合いたいという方には最適の手法です。しかし、我々人間は、過去の記憶をうろ覚えになっていて美化して答えてしまったり、あまりにも細かい質問に段々嫌気がさしてしまったりするため、回答に正確性に欠ける部分があります。

私が知りうる限り、殆どの人が高校生くらいの質問部分で答えるのに疲れてしまったり飽きてしまったりして投げ出してしまい、肝心な大人になってからの自己分析に辿りつかないことが多いようです。これでは本末転倒であり、何のためにやっているかさっぱりわかりません。

そこでこのブログでは、逆のアプローチをとり、最も記憶が鮮明で最近の出来事から振り返っていくような流れで考えていくようにします。その方が今の状況にも即していますし、何十年か前の少年少女時代のことを思い出すよりも心理的に負担がかからないので、スムーズに進めることができます。

しかも、人間ですので、成長していく過程の中で色々なものを見聞きすることで価値観が進化しているでしょうし、目標や好みといったものも、小さい頃からずいぶん変わっているということもあるでしょう。

どれだけ頑張って過去の思い出を絞り出し、その内容を志望動機の中に練りこんだとしても、実際の面接でスムーズにそれを語って説得力を出すのは至難の業でしょう。

従って、この後のプロセスでは、出来る限り自然に自分の事を振り返られるよう、よくある自己分析本のように空欄をたくさん設けることはせず、もっとシンプルに考えていただけるようにしています。

ただし、いずれにせよ、当ブログでは自分で書いたり考えたりしていただくことがメインとなりますので、質問部分はプリントアウトしたりノートに書くなりと工夫しながら進めていってください。

自己発見の全体構造

さて、これから自分について考えていくわけですが、「転職活動における自己発見」について、全体の構造を最初にまとめました。

20170113224137

「自分について知る」と聞くと身構えてしまう人も多いですが、転職活動で成功するにはまずこの図の内容に答えられるようになることが一番です。

これは、中途で人を採用する時に企業側があなたについて知りたい事をまとめたものであり、応募書類や面接など、採用プロセスにおいて、色々な形であなたを評価する際には必ずこのポイントを見ています。

現状の不満から考える

それでは、一番考えやすい現状の確認からやっていきましょう。
まず、以下のリストを見て下さい。

■ いつも仕事に追われ、いつまでたっても終わる気がしない
■ 身体がだるくて疲れがとれないことが多くなった
■ あえて自分から責任のある仕事をやろうと思わない
■ たばこや酒の量が増えた/肌のハリがなくなってきた
■ 会社や部の(業績)目標が達成されようが、どうでもよくなってきた
■ 仕事がルーティンの繰り返しで、単調でつまらない
■ 職場でもプライベートでも、人づきあいが減った
■ 他の人の仕事が面白そうで仕方がない
■ 仕事時間中もネットサーフィンをしていることが多くなった
■ 何となく全力で今を生きていない気がする

もし以下のような症状が出ている場合、もしくは、退職する前に以下のような症状が出ていた場合、仕事にあまり身が入っていなかった可能性が高く、ひとつの転職のきっかけとなります。

そしてこういった症状が出ている場合、大きな原因は以下の2つのうち、どちらかであることが殆どです。

■ 今やっている仕事が自分に合っていない
■ 今働いている職場が自分に合っていない

詳しくはこれから見ていきますが、以下のような不満を抱えている場合も多いでしょう。

■ 仕事にやりがいがない、自分のやりたいことができない
■ 部署を変わりたいが希望部署に行けない
■ 手取り給与が少なすぎる
■ 会社から期待されていると感じない
■ 上司やトップとの人間関係がうまくいっていない
■ 労働時間労働時間が長い、休みがとれない
■ 事業縮小や売上減など、会社の将来性に不安を感じる
■ 別の会社や業界の経験をしたいが、その機会がない

この、あなたが「不満に思っている状況」が実はヒントになります。

上記で挙げたような「不満」をもう少し詳しく調べるため、以下の11項目から、「今のあなたの仕事」もしくは「かつてやっていた仕事」で、該当する項目があるかどうかを確認し、もしあれば左の番号に丸をつけてください。

1.達成感
■ 今やっている仕事では自分の価値を発揮できていない
■ やりがいを感じない、燃えない

2.評価・承認
■ 会社から評価されていると感じない
■ 仕事や働きぶりが正当に評価されていない

3.仕事そのもの
■ 仕事そのものが面白くない
■ やりたい仕事ができていない

4.職種・業種
■ 今やっている職種が自分に合っていないと思う
■ 会社の業種自体にあまり興味を持てない

5.ビジネスモデル
■ 付加価値がなく、利益率も低いビジネスモデルである
■ ビジネスモデルとして面白みのないモデルだ

6.顧客
■ 付き合っているクライアントに、優良企業がまったくない
■ 仕事でなければ付き合わないような顧客ばかりだ

7.商品やサービス
■ 知名度もなく市場の評価も低い商品を扱っている
■ 堂々と人に勧められるようなサービスではない

8.労働時間のコントロール
■ 労働時間が長く、サービス残業も多い
■ 休日出勤が多々あり、自分で勤務日をコントロールできない

9.給与
■ 年収ベースで、周りの人間よりももらっていない
■ このままの給与で生きていくと、老後が心配なくらい少ない

10.責任と地位
■ 求められている役割が不明確で、責任のわりに決裁権もない
■ 自分として納得できるポジション(地位)で働けていない

11.成長
■ 仕事を通して専門的知識や技術が身に付かない
■ キャリアアップやスキルアップに程遠い環境で働いている

いかがでしたでしょうか。それでは、また別に11項目用意してありますので、今度は以下の項目に該当するかどうかを確認して、数字に丸をつけてください。

1.経営方針ビジョン
■ 会社の経営方針が不明確
■ 会社の理念やビジョンにあまり共感・賛同できない

2.企業風土・ カルチャー
■ 職場に全く活気がなく、じめーっとしている。
■ 今の職場のカルチャーと自分の相性が合っていない

3.会社の資産
■ 設備や機会が充実していない
■ 活かせる社外へのネットワークが全くない

4.ブランド・ 認知度
■ 会社にブランド力がなく、誰も知らない
■ 商品名を言っても、知っている人が殆どいないくらい無名だ

5.人の魅力
■ 経営者に魅力を感じない
■ 優秀で、目標にしたいと思えるような人間がいない

6.業績と将来性
■ 業績がだんだん悪化してきた
■ 事業自体の将来性をあまり感じない

7.上司との人間関係
■ 非常にかわいがってもらっているような上司がいない
■ 上司とのやり取りが心理的に負担になっている

8.部下・同僚との人間関係
■ 同僚との仲が疎遠になってきている
■ 部下が自分の言っていることに反発している素振りを見せる

9.勤務地・仕事環境そのもの
■ 通勤に時間がかかり、時間が勿体なくて仕方がない
■ 働いているビルやオフィスが古ぼけている

10.企業内制度
■ しっかりとした人事制度なく、福利厚生も手薄だ
■ 教育制度やスキルアップ支援制度も皆無に近い

11.雇用の安定性
■ このまま会社が存続できるとは思えないほど、業績が悪い
■ 業績不振を理由に、いきなりリストラをしてくる可能性がある

全部で11×2の22項目を確認していただきましたが、いくつ○がついたでしょうか?
実はこの22項目で、「仕事や職場に対して不満を持つ要因」の殆ど全てを網羅しています。改めて見ていきましょう。

まず、最初の11項目は仕事条件であり、仕事を通して自分自身が得られるものや仕事を通して自分の内側から感じるものです。

20170113234537

3.の「仕事そのもの」に対する満足感はとても大きな要因ですが、その「仕事」の内容を構成している4つの要因をさらに分けたのが、4.から7.になります。
「どのような業種で、どういうビジネスモデルのもと、どんな職種で、どういう顧客を相手として、どのような商品やサービスを展開しているのか」ということです。

この仕事条件の11要素の中には、比較的自分自身の中で改善をしやすい要素もあります。
もし上記以外であなたにとって大切な、仕事に関する要素があれば、書いておいて下さい。

さて、その次の11項目は、職場条件であり、あなたが働いていた職場がどういった状態であるかをチェックするものです。

働くことに付随している要因や、仕事そのものを取り巻く要因であり、人間関係の部分を除けば、これらは自分の力では変えにくい要素が多いです。

20170113235506

こちらも先程の仕事条件と同様に、もし上記以外であなたにとって大切な、職場に関する要素があれば、書いておいて下さい。

この記事の始めに書いたように、今の職場に対する不満というのは、非常に簡単に分けると
■ 今やっている仕事が自分に合っていない
■ 今働いている職場が自分に合っていない
のどちらかに大別できるはずです。
この2要素について、これからもう少し深く考えていくことにしましょう。

仕事条件と職場条件を分析する

それでは、先ほど考えていただいた22項目を、あらためて分類していただきます。
まずは、各条件で、あなたが重要だと思う項目を順に並べてみてください。

順に並べ終わったら、次に、その中から、「次の職場では絶対にこの点は満たされていないと困る」という部分を設定して、線を引いてください。

できましたでしょうか?
ここまでやって、もしかしたら
「優先順位をつけるのが難しい」
「境界線をひくのが難しい」
と感じた方がいらっしゃるかもしれません。

その疑問に対する回答は以下です。
・ 優先順位づけは、「究極の選択方式」で行なってください。究極の選択方式というのは、「A があって B が全くない場合」と、「B があって A が全くない場合」のどちらの方がいいか、と極端なシチュエーションで考える方法です。

たとえば、「評価・承認」と「商品・サービス」のどちらが自分にとって重要な項目であるかを考えている場合について考えてみますと、この場合、もし、「正当な評価をされて満足はしているが、扱っている商品やサービスが全くダメな場合」と「扱っている商品やサービスは一級品だが、自分の仕事ぶりが全く評価されない場合」のどちらの方が自分にとってイヤかを
確認する、という風に行ないます。

・ 境界線をどうしても引けなくて迷っている場合、大体そのボーダーライン上に乗っている2項目は「本当にそれがなければ困る要素」ではないことが多いです。
本当に必要な要素というのはわりとはっきりしており、「これが満たされていないといけないかどうか」という点で迷っている場合には、迷っている時点であまり重要ではないということなのです。本当に「これが満たされていないと困る!」という項目は、直感的にすぐ決まるものです。

さて、無事に線が引けたら、改めて間違いがないかを確認してください。
線の上側を Must 項目(転職の際にどうしても押さえておかないといけないポイント)、線の下側を Want 項目(転職の際、もしあれば嬉しいポイント)と呼び、ここでは、線で引いた上側の部分に着目します。

「この(仕事/職場)条件が満たされていないとイヤだ」とあなたが考えているということは、とても重要な項目です。

現在、あなたが仕事や職場で抱えている不満を書き出し、先程線を引いた Must 項目と比較してみてください。もしあなたの不満が「あなたの譲れない項目」に合致しているようであれば、あなたはその不満を解消するために動かねばならないはずです。

では次に、あなたが「次の職場では絶対にこの点は満たされていないと困る」と選択した部分について、見ていきます。

他の会社の情報や求人情報などを見ずに、先にこの点を強調しているのは、そういった転職情報を見てしまうと、「採用されたいから」という理由で、その企業の情報に自分の意見や考えが引っ張られてしまうことがあるからです。

自己分析・自己発見においては、あなたの中にある軸をぶらすことなく考えていただき、そこからそれるものは選択しないという勇気を持つことが必要です。
そうしないと、「企業(職場)に合わせた自分」「求められる仕事内容に合わせた自分」
となってしまい、いつまでたっても自分が心の底から求める仕事に到達できません。

それでは、このパートは少し難しいかもしれませんが、以下の質問に、理由と具体的なエピソードを各要素ごとに記入してください。

① 転職先を決める上で 【      】 を重視する。
それは何故か(理由)? 経験から語れる具体的なエピソードはあるか?

② 転職先を決める上で 【      】 を重視する。
それは何故か?(理由) 経験から語れる具体的なエピソードはあるか?

③ 転職先を決める上で 【      】 を重視する。
それは何故か?(理由) 経験から語れる具体的なエピソードはあるか?

④ 転職先を決める上で 【      】 を重視する。
それは何故か?(理由) 経験から語れる具体的なエピソードはあるか?

あなたが、「Must 項目」として挙げた要素について、全て実施することが必要です。
この【転職先を決める上で譲れない項目】の洗い出しはとても重要だからです。

もし時間がなければ、仕事条件と職場条件の上位から順に考えていき、あとで残った部分をじっくりやっても構いません。それほど重要です。

今まで要素ごとでは明文化されていなかったかもしれませんが、あなたの中には暗黙のうちに「こういうポイントを重視する」という価値基準ができあがっており、それは今まで生活や仕事をしてきた環境の中で作り上げられたものです。
その点を理解し言葉にしておくことが、自分が仕事や職場を選ぶ際に道しるべとなりますし、また自分自身の振り返りにもなるわけです。

スポンサーリンク

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする