なぜ私は行政書士を目指したのか

「気合」の中にも「合理性」が不可欠です。

「あなたは一生サラリーマンをやりたいですか?」
この言葉は私が行政書士試験勉強中に毎日5回以上、目にした言葉です。

まず、自分の部屋の壁に貼りました。天井に貼りました。テキストの裏表紙にも書き込みました。

なにも私は、「気持ちで行政書士試験に合格しろ」というわけではありません。
サラリーマンとして営業もやっていましたから知っています。
「気合で売れ」「根性をみせろ」という言葉がどれほど無意味なものか。

ですから、このブログでは「気合で頑張れ」とかそういったことは言いません。
できるだけ論理的に話を進めていきます。勉強のテクニックも数多くご紹介していきます。でもね、忘れないでください。
決して 「やる気は必要ない」
と言ってるわけではありません。
むしろ、「やる気」は行政書士試験合格のためには絶対不可欠なものです。

テクニックやノウハウをいくら伝授しても「気持ち」が弱かったらなんの意味もなさないですから。
合格と不合格を分けるのも「どれだけ試験に受かりたいか」という思いの強さに大きく左右されます。

ですから、私が否定したいのは、
「合理性」を無視した「気合」です

簡単に説明しますね。
私が、社会人になりたてで入った会社で営業をやっていた時代に、飛び込み営業をやったことがあります。しかし、何件飛び込んでも、誰も何も買ってくれませんでした。

先輩に売り方を教わろうとしても「とりあえず自分で考えて行動してみろ。大切なのは気合だ」と言われるだけで、何もアドバイスをもらえませんでした。
結局、半年間やって、成果はほぼゼロです。

そして間もなく新人が入ってきて、私と同じように飛び込み営業をやらされました。
彼も「自分の好きなようにやってみろ」と言われるだけで、私と同じく成果は上がりませんでした。でも、彼は私とひとつだけ違ったことがありました。彼は耐えられなくなり4ヶ月で退職しました。

それからまた新しい社員が入ってきました。同じように飛び込み営業をやるよう命じられました。同じように売り方を教えてもらえずに。そして、また辞めていきました。

ついに私は、上司に切り出しました。
「売り方も教えてもらえない飛び込み営業で、売上が上がるんでしょうか?」

上司はこう答えました。
「数字なんて最初から期待していないよ」

私は続けてこう聞き返しました。
「では、何のために飛び込み営業をやらせているのですか?」

上司はこう返答しました。
「根性をみるため」。

私は唖然としました。毎月20万以上の給与を払って、根性をみるためだけに飛び込み営業をやらせている。しかも、右も左も分からない新人に、何の知識も与えずに「好きなように売ってみろ」と言うだけです。

確かに、根性は身につくと思います。でも、それは毎月20万の費用を何ヶ月も溝に捨ててまでやる必要はないのです。1ヶ月もやれば十分です。
話を聞くと、私のやっていた飛び込み営業は100件に1件反応があればいい方で、そのうち契約に結びつくのは3分の1くらいだそうです。
つまり300件飛び込んで獲得できる仕事は1件です。たったの1件・・・。

当時、一日に回れるのはせいぜい20件でした。つまり、15日働いて1件の仕事を取ってくる。あとの14日は完全な無駄。上司に怒られ、先方に邪魔扱いされ、冷たくされるだけの毎日です。

何も私は飛び込み営業を否定しているわけではありません。
マーケティングをきちんとおこない、顧客をもっと絞って、きちんと営業トークやマナーを教えるべきだったと言いたいんです。そうすれば、成約率も少なくとも5倍にはなったと思います。しかも、その会社は、資金的にそんなに余裕があったわけでもなく、人も足りないくらいでした。

私が、入社半年経って任されたのは、ルート営業でした。しかも、とてもすべてを回るのは不可能なほどの量。中には1年間誰も営業していない顧客もいました。

その時感じたのは、「対応できないほどの見込み客」がたくさんいるのに、なんでわざわざ毎月20万円の費用をかけてまで、マーケティングもせず売上の見込めない飛び込み営業をやらせているのか!」
ということです。

釣りの初心者が、やり方を教わることもできずに、しかも魚のいない池で釣りをしたら、釣れるわけがないんです。「気合」があるとかないとか関係なしに誰だって嫌になってしまいます。

やり方をきちんと教えて、魚のいるところで釣りをさせて、それで初めて「気合で釣りをしろ」という言葉は生きてくるのです。
だから、私は、初めからあなたに「気合で勉強しろ」とは言いません。
だって、どうやって勉強したらいいのか分からずに、そんなこといっても効率が悪いだけですから。

ですから、私は、きちんと、魚のたくさんいる漁場へご案内します。そして、魚の釣り方もお教えします。でも、釣りをするのはあなた自身という気持ちは忘れないでくださいね。その代わり、私は最高のアドバイスをしますから。

「決意表明と自分への問いかけ」を常に掲げよう。
私の場合、行政書士を志した理由が5つありました。
① 朝が早いからサラリーマンをやりたくない。
② 満員電車が嫌だからサラリーマンをやりたくない。
③ 休みが少ないからサラリーマンをやりたくない。
④ 人間関係が厳しいからサラリーマンをやりたくない。
⑤ 残業が嫌だからサラリーマンをやりたくない。
⑥ 理不尽なことに耐えないといけないからサラリーマンをやりたくない。

書いてみたら6個ありました(笑)。
まだまだ、考えれば考えるほど理由はたくさん出てくると思います。

でも、一貫していたのは
「サラリーマンをやりたくない」ということです。
大きな声では言えませんが、これが真実です。

でも、勇気を絞ってもう一度言いますね。

「サラリーマンをやりたくない」

かなり大きな声で言ってしまったので、近所迷惑になってしまいました(苦笑)。
もちろん、「独立して成功したい」「一生に一度の人生なんだから、自分の可能性にかけてみたい」といった目標もあります。

でも、私の場合「サラリーマンを辞めたい」という気持ちが一番強かったんです。
日本人は、一般的に「いいことはすぐに忘れる。嫌なことは一生忘れない」民族だといわれます。
つまり、「プラスの気持ちよりマイナスの気持ちの方が思いが強い」ということです。

私が行政書士試験を目指した理由でプラスの考えは

① 独立して成功したい
② 自分の可能性にかけてみたい
ということになります。

一方、マイナス面の考えは
① サラリーマンをやりたくない
以上です。

では、どちらの気持ちが強いかと言うと圧倒的に
独立して成功したい・自分の可能性にかけてみたい<サラリーマンをやりたくない
こうなります。

まさしく典型的な日本人です。
私がまず、行政書士試験に臨むにあたって考えたのは次のことです。
「法律なんて分からないのに続くかな」
「しかも、お金ないから学校に通えないしな」
「それに一日12時間働いてるから勉強する時間なんてないな」
「おまけにあと、100日しかないんだもんな」
三重苦どころか四重苦でした(笑)

自慢ではありませんが、本当に、継続する可能性なんて限りなくゼロに感じました。
当時の私にとって、合格するなんて夢のまた夢です。
それでも、受かりたかったんです。

そこで考えたのが先ほどのことでした。
「私が行政書士試験の勉強を継続するためには、どうしたらいいのか!?」。
真剣に考えました。

それで、結局、「負のパワー」を利用することにしました。

あなたは一生サラリーマンをやりたいですか?
我ながら、かなりのインパクトでした。

ポイントは、
・ 負の言葉
・ 自分への問いかけ です。

朝起きたら、まず最初に目にするのは壁に貼ってある
あなたは一生サラリーマンをやりたいですか?
であり、夜ベッドに入って天井を見上げると、見えるのはきれいな星空ではなく、あなたは一生サラリーマンをやりたいですか?
という言葉です。

これだけ貼ってあれば誰だって考えますよ。
「自分の人生一生サラリーマンでいいのか!」って。
そして、「やろう。やらなきゃなにも変わらないんだ」って気持ちに毎日させられます。その思いの継続性が最も大切なことなんです。

もちろん、「あなたは一生サラリーマンをやりたいですか?」という言葉は、私にとっての行政書士を目指す上で、最も強い思いでした。
ですから、あなたはあなた自身の思いについて考えてみてください。

もう一度言います。ポイントは2つです。
「負の言葉」と「自分への問いかけ」です。

もし、あなたがフランス人的考え方なら、「正の言葉」の方が効果あるかもしれません。どちらにしても、あなたの決意をあなた自身に見える形で常に掲げておくことが大切です。

そして、次に問題となるのは「モチベーションの切替」です。

私の場合は、「勉強と遊び」を選択する場面になったら、どうしても遊びを選んでしまいました。しかも一所懸命遊ぶので、帰ったらクタクタです。勉強する気なんてサラサラ起きません。

「勉強しなければ行政書士試験に合格できない→生涯サラリーマンのまま」
というのが分かっていてもです。

前に進まなければ何も変えることができない、そのことが分かっているのに目の前の誘惑に負けてしまいます。

そこでこう考えました。
「勉強と遊びのメリハリをつけられる人間になればいいんだ!」

言うのは簡単でした(笑)。
でも、まじめにそう考えました。なぜなら、それが可能なら行政書士試験に合格することなんてそれほど難しいことではないですから。
そこで出した結論はこれでした。

「勉強をやるときはスイッチをONにして、やらないときはOFFにする」
勉強する時とそうではない時の気持ちの切り替えをおこなうことは、勉強の集中力を高め、その成果を上げるためにとても大切なことです。

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