ジャケット選びのための正しい4つの知識

「テーラードジャケット」とは、ものすごくシンプルに言うと「紳士服仕立てのジャケット」という意味です。
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元々は、スーツの上着も含めて「テーラードジャケット」と呼ばれていましたが、最近は別物として取り扱われているようです。
そんなテーラードジャケット。

襟の形がスーツの上着と同じで、仕立てもそれに近い形である為素材やデザインによってはフォーマルの場でも使えます。
元来、「男の正装」と言えばジャケットが基本です。

TPO問わず様々な場所で使える汎用アイテムですし大人の男性なら、最低でも1つは持っておきたいところ。
また、正しい知識の元、きちんとした物を選べば5年、10年と長く愛用できるアイテムでもあります。
逆に言うと、正しい知識が無い状態で適当に買うとかなり大きな損失を出すことになります。
そんな状態にならない為に、ジャケット選びの為の「正しい知識」をこれからお伝えします。
1.デザインについて
2.素材について
3.色の選び方について
4.ボタンについて
5.サイズについて

では、それぞれ順番に説明していきましょう。

1.デザインについて

デザインに関しては、結論から言うと余計な装飾が無いシンプルかつ無地の物で「シングル」のジャケットを選ぶこと。
これが基本です。
極端に着丈が短い物や裏地に派手なデザインが入っているものは基本NGです。

「男の正装はジャケットである。」
その言葉を雑誌で読んで感動し初めてテーラードジャケットを買いに行った若かりし頃。
当時の私は、それほど予算が無かったので池袋にある某若者向けデパートの店に行きました。
最初は雑誌に載っていたような、シンプルで上品な感じの物を買おうと考え、ある店に入った時のことです。

「ジャケット」のコーナーを見つけて、試しに1着手に取ったところ遠く離れた場所にいたはずの店員がものすごい勢いで近寄ってきて、こう言いました。
「ジャケット探してるんですか?そのジャケットいいですよね?今年すごい流行ってて、僕も何着か持ってるんですよ~」

今なら、余計なお世話だと思ってすぐに身を引くんですが(苦笑)
(というより、こういう接客がある店自体行かないんですが)
当時の私は、知識も経験もほとんど無かったので
「そうか。今はこういうのが流行りなのか。ちょっと派手だけど、たしかにかっこいいかもな」
こんな感じで彼の言葉を真に受けてしまいました。

「試着だけでいいんで、1回着てみましょうよ~絶対似合うと思うし、僕も持ってるんでおススメですよ。」
そんな彼の言葉に乗せられ、ついつい試着をしてしまい試着をした手前断るのが気まずくなり結果的に、そのジャケットを購入することになりました。

そのジャケット、裏地全面にわたって「☆」がプリントされていて着丈もかなり短く、空条承太郎もびっくりなデザインです。
でも、当時の私はファッションに関する知識が無くなんとなくいい買い物をしたつもりでいました。
ですが、しばらくしてそれは大きな勘違いであることを思い知ることになりました。

まず男友達からの評判が、圧倒的に悪い。
「今日の俺はバッチリだ」と思って着ていった服を周囲の友人全員からバカにされる。
「ファッションは個性の一部だ」という言葉もありますが当時の私には、承太郎のような強いポリシーは無く繰り返し酷評されるうちに、自分に対する自信も失っていきました。

そして、女性とのデートに1度も使うことなくそのジャケットはお蔵入りすることになりました。
・・・
もう10年以上前の話ですし、今となったらいい思い出なんですがジャケットはそれなりの金額がする物ですし同じ過ちを犯して欲しくないと思い、この話をしました。

繰り返しになりますがジャケットを選ぶ際は余計な装飾が無いシンプルかつ無地の物を選ぶこと。
これが王道です。
それを守らずに、派手な装飾が入ったデザインの物を選んでしまうと当時の私のように、買った後で強く後悔することになります。
ですので、まずはこのことをしっかりと守ってください。

そして、さらにそれに加えてもう1点。
カジュアルテイストで生地が厚くごわごわした物よりやや薄めの生地で、カチッとしたデザインの物の方が白シャツやカーディガンと合わせやすく、使い勝手がいいです。
その方が、大人らしく優雅な印象を与えますしドレスコードが必要な場所でも使えます。

また、ダブルではなく、シングルのジャケットを選ぶことも重要です。
これがいわゆる「ダブル」と言われているジャケットです。

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ボタンの位置が前合わせではなく、脇腹の辺りにあることがわかって頂けると思います。
このダブルのジャケット、身長が高く、肩幅も有りウエストも締まったスポーツ選手のような体型の人ならサマになります。

ですが、小太りの人が着ると、太い体型が強調されるだけですし細身の人が着ると、背広を着せられた小学生のような印象になります。

それに比べて、「シングル」ジャケットの場合。
体型に合った適正サイズの物を選べば体型を問わず、万人に似合う優れものです。
また、シングルの方がいい意味で若々しい印象があるのでこのブログでは、シングルのジャケットを推奨します。

※ちなみに、「デザイン」に関して1つ注意点があります。その注意点とは
スーツの上着をそのままジャケットに使わないこと」です。
なぜなら、スーツ用の上着は、セットのスラックスと合わせて着ることを前提に作られている物がほとんどだからです。
丈もそれに合わせて、やや長めに作られているし、多くの物がスーツ特有の表面加工(テカテカと光る感じ)が施されているのでジーンズやチノパンに合わせると、おかしな感じになります。

ですので、ジーンズやチノパンに合わせるジャケットはそれ単体で別に購入することをおすすめします。

2.素材について

ジャケットの素材に関しては、よく使われているものとして以下の4種類があります。
麻、綿、シルク、ウール。
大きく分けて上記の4種類があるんですが
・カジュアル用に着る機会が多く、ラフな感じで着たい場合は「綿」
・社交の場や、ビジネスシーンで着ることが多くキレイ目に着たい場合は「ウール」

このブログでは上記の2つを推奨します。
「麻」の場合、通気性がよく涼しいので、「春・夏」は使いやすいんですが、「秋・冬」に着るには涼し過ぎます。
また、生地の性質上、フォーマルな場には適していません。

「シルク」の場合、着心地もよく高級感もあるんですがその分、生地が繊細で、適当に扱うとすぐに生地を傷めます。
それに比べて、綿/ウールの場合。
「秋・冬」は暖かく、適度に通気性もあるので「春・夏」も使える物が多いです。
(ただし、真夏の炎天下の中、ジャケットを着て歩くのはかなり厳しいですが(苦笑))
また、生地そのものが非常に丈夫なので多少ラフな使い方をしても、2、3日休ませてあげれば生地が持つ力で回復します。

デザインさえ選べば、カジュアル/フォーマル問わず着られる物が多いですし、長年にわたって汎用的に使えるメリットもあります。
ですので、綿またはウール素材のジャケットを強く推薦します。

3.色の選び方について

テーラードジャケットの色に関しては「ネイビー」もしくは、「ミディアムグレー」がおすすめです。
特に「ネイビー」は、ジャケットの王道色と言われているだけありグレーのスラックスと合わせればフォーマル仕様になるしチノパンと合わせてカジュアルダウンしても様になります。

中に白シャツを着て、デニムと合わせてもシンプルで美しいコーディネイトになります。

このように、「ネイビー」は非常に使いやすいんですが
「ミディアムグレー」も同様に使いやすい色です。
※ミディアムグレー = 中程度の明るさのグレーただし、グレーはグレーでも濃い目のグレー(チャコールグレー)は初心者のうちは避けておいた方がいいです。
なぜなら、ミディアムグレーに比べて物によっては、老けた印象になりやすいからです。

また、この色は秋冬ならいいですが春夏に使用すると、重くなりがちです。
ですので、年間通じて汎用的に着たいのであれば「ミディアムグレー」がおすすめです。

4.ボタンについて

テーラードジャケットのボタンは「2つボタン または 3つボタン」が基本です。
某若者向けデパートなどでは、独自性を意識して「1つボタンの物」や、「ボタンが4個以上ある物」が置いてありますが、そういう物は基本的に必要ありません。
それらはあくまで亜流であり、ジャケットの王道は2つボタン、3つボタンです。

ちなみに、ジャケットを着る際のボタンの留め方ですが一番下のボタンだけは開けるようにしてください。
なぜなら、全てのボタンを閉めてしまうと窮屈な印象になりますし左右にしわが入り、生地も傷みやすいからです。

そもそも、ジャケットの一番下のボタンは、飾りとしてデザインされている物で、外して着るのがマナーです。
これを知らずに、全部のボタンを閉めた状態で人前に立つと場所によっては笑われることになるので注意してくださいね。

5.サイズについて

サイズに関しては、他のアイテム同様ジャストサイズの物を選ぶことが必須です。
着丈、肩幅、袖丈、身幅。
これらのうち1つでも合っていないとどんな高級ブランドのジャケットを買ってもその恩恵を最大限受けることができません。

ですので、ジャケットを買う時は、安上がりに済ませる目的で通販で買ったりするのではなく、きちんとした店で信頼できる店員にサイズを見てもらって何度か試着したうえで買った方が良いです。

きちんとした物を1つ買っておけばそれだけで数年、場合によっては10年以上使えるのが本物のジャケットです。

「サイズ」に関しては、2つ特記しておいた方がいいことがあるので最後にそれについてお話しします。

着丈

着丈については、「お尻が半分くらい隠れる長さ」を目安にしてください。
俗に言う「ミドル丈」ですが、この方が白シャツやカーディガンと合わせた時に丈が揃って、キレイに見えます。
また、極端に着丈が短い物だと、ビジネスシーンや正式な社交の場で使うには適さないので、注意が必要です。

袖丈

「手首が隠れて親指が見えるくらいの長さ」が基本です。
(手首の骨が見えるようだと短すぎるということ。)
目安としては、インナーにシャツを着ている時にそのシャツの袖が、ジャケットの袖口から
1cm程度見える状態が丁度いいです。

では最後に、「テーラードジャケット選びの条件」についてもう1度まとめておきましょう。
1.余計な装飾が入っていないシンプルなデザインで「シングル」の物を選ぶこと
2.カジュアルにさらっと着たい場合は「綿」、カチッとした場所でもキレイ目に着たい場合は「ウール」を選ぶのがおすすめであること。
3.色は「ネイビー」または「ミディアムグレー」がおすすめであること。
4.ボタンは、2つもしくは3つの物を選ぶこと。また、1番下のボタンは外して着ること。
5.サイズは他のアイテム同様、「ジャストサイズ」を徹底すること。特に、着丈と袖丈は充分注意すること。
について説明しました。

冒頭でもお話ししたとおり「ジャケット + パンツ」は男の正装の基本であり紳士服の王道中の王道です。
一定以上の年齢の男性になったら最低でも1着は持っておきたいところです。
自分にピッタリ合ったジャケットを見つけ着こなせるようになると、それだけで周囲の評価が上がりますので、ぜひチャレンジしてみてください。

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