腰痛、坐骨神経痛の原因を東洋医学から教えます

古来より中国では、人体を小宇宙とみなし、365穴のツボ(経穴<けいけつ>)と14の経絡を配し、多次元的なエネルギー(気)の集合体として捉えてきました。
経絡は淀みなく流れる河のような物で、ツボは水が湧き出る泉のような物だとお考えいただく
とわかり易いと思います。
このツボから水が滞りなく湧き出て、尚且つ経絡が河のようにすみやかに全身をくまなく流れていれば、人は健康であり病気にならないというのが東洋医学の基本的な考え方であります。

まずは腰痛、坐骨神経痛にスポットを当て、この東洋医学の考え方に沿って[痛み]というものがどういう物なのかを見ていきたいと思います。

腰痛の原因はエネルギー(気)の滞り

腰痛は、人類が二足歩行を始めた時からの切っても切れない関係だと言われております。
様々な原因が考えられますが、東洋医学的に捉えると痛みのある所はエネルギー(気)が[流れていない]、[詰まっている]、[滞っている]と考えます。
つまり経絡、ツボのエネルギー(気)の流れが[詰まったり]、[滞ったり]、[流れない]と痛みになるということなのです。

[気]に関しては諸説色々あると思いますので、ここで詳しく述べるのは避けますが、私達の身の回りには実にたくさんの目にみえない力、エネルギーが数限りなくあります。
私達がよく使う携帯電話が発する電波や光、電磁波、放射能などもそうです。
私達はその目にみえないエネルギーを使って生活しているのです。

人間の体にも当然、その目にみえないエネルギー(気)が流れていると考えることができます。
エネルギー(気)の流れが悪くなると血液、リンパ液の流れも悪くなると考えるのが東洋医学です。

人体を三次元的、立体的なものと捉え、気が縦横無尽に行き交い、偏りや滞り、詰まりがなければ健康でありますが、何らかの原因により流れに障害が生じると病気になります。

腰痛に限ってみていきますと、痛みのある部分の気の流れが詰まりを起こし(東洋医学で言うところの[実]<じつ>という状態)、流れていないとみます。
※実とは多い、たまっているということ。

慢性的な腰痛にお悩みの方は腰痛だけではなくて、[めまい、耳鳴り、手足の冷え、むくみ、便秘、膀胱炎、前立腺炎、精力減退、腎疾患、婦人科疾患、不妊症等]の病気を併せてお持ちの方が多いはずです。
東洋医学では腰痛とこれらの病気の原因は同一であるとみます。

人体の気の流れと症状について

私は患者様に治療法の説明をさせていただく際に、人体の気の流れと症状について、水道管=経絡、水=エネルギー(気)としてお話しさせていただいております。

図1をご覧ください。

(図1)
水道局から各家庭A、B、Cに水を送っています。
仮に9という圧力で三つの家に水を配分すれば3ずつ分配されるはずです。
これが・・・

図2のように何らかの原因でAの家に行くパイプが詰まったと仮定します。

(図2)
これにより今まで3という圧力で分配されていた水圧が1になったとします。
大元の水道局からの圧力に変化がなければ、余剰分の圧力はB、Cへ分散されることになります。
これにより、Aは今までより水の量も圧力も低下することにより、水(気)が少ない場合に出る症状(東洋医学では[腎虚]<じんきょ>と言います)が現れることになります。
※腎とは泌尿、生殖器にかかわり、後天の精(食物により得られるエネルギー)、先天の精(生命力)の貯蔵所。ほとんどの病気と関連する最も大切なもの。
※虚とは足らない、不足しているということ。

[めまい、耳鳴り、手足の冷え、むくみ、便秘、膀胱炎、前立腺炎、精力減退、腎疾患、婦人科疾患、不妊症等]の症状は、エネルギー(気)の不足により起こります。

B、Cに関しては量も圧力も高くなり、気の多い詰まった場合に出る[腰痛、肩こり](東洋医学では膀胱実<ぼうこうじつ>)が起こることになります。
[坐骨神経痛]もB、Cの同じような理屈から起こります。

腰に流れる経絡のパイプよりも多くの気が停滞することにより高圧になり、パイプが詰まった状態が腰痛を引き起こしているのです。
めまい、耳鳴りの場合はこの逆で、パイプに気が充分に流れていない、気が不足した状態に現れます。
又、足に痛みのある坐骨神経痛の場合は、腰痛の場合と同じ気が停滞した状態から引き起こされます。

基本的に坐骨神経痛は腰に起因するもので、足が悪いわけではないので腰を治療することにより自然に改善します。
つまり、水(気、エネルギー)の過不足が、腰痛、坐骨神経痛など、様々な症状が引き起こされる原因の一つであるということが言えるのです。

東洋医学的観点から見た腰痛の原因

以下の原因により東洋医学では病気になると考えます。(腰痛の原因も含む)

<外因>
漢字一文字で表すと、風、寒、暑、湿、燥,火があります。これは、自然界の気候や環境の状態を示したものです。環境には様々なものが考えられます。冷蔵庫の中で作業をすれば当然冷えますし、その逆で焼却炉のそばで作業をすれば熱中症にかかりやすい。という具合です。
つまり、気候の変動または、風土、環境によって腰痛が起こり得るということです。

<内因>
漢字一文字で表わすと、喜、怒、憂、思、悲、驚、恐があります。これは、人の精神状態を表したものでこれによって様々な病気になるということです。当然腰痛も含まれます。[えっ!?腰痛が精神状態によって起こるの?]と思われる方がほとんどだと思いますが、起こります。うつ病の初期等は肩こり、腰痛を訴える方が大変多いです。

<不内外因>
飲食、労倦(疲労)、房事、外傷、寄生虫、中毒、遺伝があります。
飲食=バランス良く腹八分目を心がけてください。食べ過ぎると腎精<じんせい>(生命力)を消費(消化エネルギーとして腎精を消費します。)し、強いては腰痛を引き起こします。
房事=やはり、腎精を消費します。

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